事務所ブログ

2013.10.17更新

<名古屋地裁・平成14年11月29日判決>
婚姻関係が破綻して別居をしている夫婦において、妻が夫のもとで生活する子どもたちを連れ去ったケース。
妻の連れ去り行為に協力したカウンセラーに対し、慰謝料として30万円の支払を命じた裁判例です。
このカウンセラーは、女性を対象とするカウンセラーとして活動しているほか、シェルター(女性のための緊急一時避難所)の運営を主体とする団体の活動をしていたようですが、許される限度を分かっていなかったようです。

投稿者: 関川法律事務所

2013.10.07更新

過労自殺の判例紹介です。
大阪地裁平成25年3月6日判決は、過重労働によりうつ病を発症した従業員が自殺した事案において、従業員の勤務経験(14年)からして健康上の問題があれば自ら申し出や相談があることを期待してよい状況にあったこと、従業員自身も朝食を職場でとるなどして職場滞在時間を長くし、休息の時間を適切に確保して自己の健康の維持に配慮すべき義務を怠ったことを理由に、3割の過失相殺を認めました(判例タイムズNo.1390p217)。

過失相殺については、電通事件判決において、労働者の性格及びこれに基づく業務遂行の態様等を心因的要因として斟酌することはできないとされており、上記判決は心因的素因を斟酌していないものの、上記理由で過失相殺を認めています。

しかし、うつ病を発症した従業員に通常人なら行うはずの合理的行動を期待してよいのでしょうか。
健康上の問題を自ら申し出て、相談できないような人物だからこそ、うつ病を発症し、自殺に及んでしまったのではないかと思われます。また、朝食を職場でとる等によって職場の滞在時間が多少長くなったとしても、それゆえに過失相殺がなされなくてはならないのか。
この判決は、「うつ病になる者にもそれなりに非がある」と言わんばかりの判断に思えますが、このような判断がうつ病の症状に対する正しい理解に基づくものかどうか疑問です。

投稿者: 関川法律事務所

2013.10.04更新

言わずと知れた大ヒットドラマ『半沢直樹』
いつも流行からワンテンポ遅れる私は、9月以降の放送分は録画して夜中に見ましたが、それ以前は全く見ていません。
そこで、原作本である『オレたちバブル入行組』を購入して読みました。
通勤電車の中で読み、数日間であっという間に読み終えましたが、やはり面白い。

この本(ドラマ)の醍醐味は証拠の収集・確保だと思います。
不正を働く者たちを断罪するには証拠が必要。その証拠を水面下で掴み、最後は相手に叩き付ける。
その「倍返し」が痛快であり、圧倒的な人気を得ました。

弁護士業においても、訴訟で勝利を決定づける証拠を突きつけた時は爽快なものです。
決定的な証拠を秘しながら訴訟を進めていると、相手は好き放題な主張をしてくる。
散々に嘘の主張をさせておいてから、それを打ち砕く決定的な証拠を提出すると、完全に形成は逆転。
裁判官も勝負あったと考え、相手に対して和解を勧めようとします。
そして、勝訴的な和解で解決するが、和解が決裂しても当然勝訴判決で終わる。
さすが、土下座はしてもらえませんが

雑然とした仕事も多い弁護士業ですが、『半沢直樹』を通して、弁護士という仕事の面白さを思い出させてもらいました。
普段、連続ドラマを見ない私ですが、見て良かったドラマだと思います。

投稿者: 関川法律事務所

2013.10.03更新

訴訟で金銭の支払を命じる勝訴判決を得たとしても、相手が支払ってこなければ、強制執行をするしかありません。
強制執行のうち、最も簡単にできるものが銀行預金(貯金)の差押えです。

と言っても、通常の銀行預金の場合は支店名を特定しなければなりませんが、相手が預金口座を開設している銀行を把握するだけでも容易ではないのに、支店までも特定するのは至難の業です。
当てずっぽうで差押えをしてみても、口座自体がなかったり、口座はあっても残高がなければ空振りに終わります。

その意味で、実施しやすいのはゆうちょ銀行の貯金口座です。
ゆうちょ銀行の場合は管轄する貯金事務センターを送達先とするので、特定の支店・郵便局を特定する必要はありません。
差押え後、貯金事務センターから残高を回答する「陳述書」が送られてきますので、債権差押命令、送達証明書、陳述書などをゆうちょ銀行・郵便局に持参すると、払戻の手続ができます。といっても、ゆうちょ銀行の場合、その場で現金をくれるのではなく、後日、金券が送られてきて、それをもって再度ゆうちょ銀行に行き、換金してもらうという流れになります。

しかし、ゆうちょ銀行の窓口の担当者がこの流れを知らないことが多く、あたふたしながら貯金事務センターに電話をして指示を受け、対応することが多いです。
そうはいっても、支店を特定しないでもいいこと、払戻手続を近くのゆうちょ銀行でもできることから考えると、非常に利用しやすいでしょう。

投稿者: 関川法律事務所

2013.09.18更新

教員が生徒に対しておこなった体罰を理由に損害賠償を認めた最近の裁判例として、鹿児島地裁平成24年1月12日判決があります。
高校サッカー部に所属していた原告が、教員で同サッカー部の部長であった被告から体罰等の不法行為を受けたなどと主張し、慰謝料を求めた事案ですが、判決は、被告が原告の腹や胸の辺りを五,六回蹴りつけたこと等の行為は学校教育法によって禁止されている「体罰」に該当するから故意による不法行為に該当するとして、165万円の支払を命じました。

大阪の桜宮高校での痛ましい自殺事件以降、体罰がクローズアップされておりますが、生徒が自殺に至らなければ闇の中になっているのが現状でしょう。Youtubeで体罰の様子を撮影した動画がアップされるケースもありますが、非常に痛ましい。あのような光景をそばで見て何とも思わない大人がたくさんいる現状には憤慨せざるをえません。
もちろん、本当に悪いことをした生徒の更生を願ってやむなく手が出てしまったケースもあるでしょうが(これとて今日では社会的に許容され難いでしょう)、スポーツにおいてプレーで失態があったことを責められて殴られるのでは誰も納得をしないでしょう。

他方において、学校において問題生徒が校内の秩序を乱すことが少なくないことも事実でしょう。通り一遍の注意をしたからといっても何ら反省態度を示さず、問題行為を繰り返す生徒について、教師をバックアップする体制も必要と思われます。
教師が生徒や保護者からの不当な攻撃に晒されては、伸び伸びと生徒たちに指導することができなくなります。

学校は、学校を守るために学校なりの論理で対策を講じるのかも知れませんが、各学校に弁護士を配置し、教師の問題行為、生徒の問題行為の双方について定期的に適切な法的アドバイスがなされる体制があってもいいのかも知れません。



投稿者: 関川法律事務所

2013.09.10更新

ある人から金銭の請求を受けているが、その請求が明らかに不当であるというケースがあります。

身に覚えのない代金請求、理由のない慰謝料その他損害賠償請求、既に支払って完済したはずの貸金返還請求など。
そのような不当請求は、文書による請求もあれば、自宅や勤務先に押しかけての請求もあるでしょう。
理由のない請求を日々受けることは耐え難い苦痛です。

そのような場合の対応策として「債務不存在確認請求訴訟」という訴訟を提起することがあります。
通常、金銭の支払を求める訴訟は、請求をする側が提起するものですが、請求されている側から訴訟を提起し、裁判所に対し、支払義務がないことの確認を求める訴訟を提起することもできるのです。
この訴訟を提起することで、多くの場合、自宅や勤務先に押しかけてきた人たちが、言いたいことを訴訟で主張するようになります。そのおかげで、自宅や勤務先に押しかけられることがなくなるという効果が期待できるのです。
その上で、法的に理由のない請求であることを裁判所が認めてくれれば、相手はその後も請求をし続けることが困難となります。

不当な金銭請求を受けている方は、弁護士に依頼してみることをご検討してみてはいかがでしょうか。

投稿者: 関川法律事務所

2013.09.06更新

交通事故直後に救急車で搬送されたとき、担当医ないし看護師が被害者から症状や事故状況の聞き取りをして診療記録(カルテ)に記載しますが、聞き間違いや勘違いに基づいて記入されることが往々にしてあります。
例えば、「右足」と「左足」が間違っていたり、「自転車に乗っていて車に追突された」のに、「バイクに乗っていて車に追突された」とされることがあります。
このような誤記が、裁判になって加害者側代理人弁護士から揚げ足を取られたりすることがあります。
「言うことがコロコロ変わるから、傷害を受けたとの申告は虚偽である」という感じで。
もちろん、この程度のことが裁判の結論を左右することはほとんどないですが、もう少しどうにかならないかと思います。

投稿者: 関川法律事務所

2013.09.04更新

最近、刑事事件を手がけていると、ネット上の掲示板・ブログへの書き込みやメール・LINEの表現に端を発して生じた犯罪が確実に増えていることを実感します。

ブログの書き込み等に腹を立てた者が書き込んだ者に報復をしようとして暴行に及んだケース。
交際時に相手女性の裸の写真を携帯電話で撮影しておき、交際関係が解消された後にメールにて「写真をばらまく」と脅し、関係継続を求めるケース。

もちろん、利口な者はメールだと証拠が残ってしまうため、メールには「連絡くれ」「会いたい」とだけ記載し、脅迫行為はあくまで口頭で行います。そうなると立件は難しいが、被害者から会話を録音され、証拠化されるケースもあります。

犯罪の発端、犯罪手法を知るにあたって、ネット関連の知識は不可欠です。
弁護士もこれが苦手だと仕事にならない世の中です。

投稿者: 関川法律事務所

2013.09.02更新

佐賀地方裁判所平成25年2月14日判決は、婚約から結婚までの間になされた夫の不貞行為が結婚後に発覚し、これが原因となって結婚後まもなく離婚となったケースにおいて、以下の損害賠償を認めています。

<損害項目>
①新婚生活のために購入した家具・電化製品、新居への引越費用 129万5414円
②結婚式費用 88万2210円
③慰謝料 200万円
④弁護士費用 40万円

<控除項目>
結納金 100万円

<損害項目>-<控除項目>=357万7624円

慰謝料が200万円も認められたのが意外です。
結婚後の不貞行為を理由とする慰謝料請求のときに、婚姻期間が1~3年程度であれば慰謝料が200万円も認められないことが多いですが、この裁判例のケースでは平成23年7月7日に婚姻届出をして、同年11月11日に協議離婚をしていますので、婚姻期間は約4か月です。ケース間のバランスがとれているとは言い難いのではないかと思います。



投稿者: 関川法律事務所

2013.09.01更新

「絶望を希望に変える」
「俺が最後の希望だ」
仮面ライダーウィザードのオープニングに出てくるセリフです。
キョウリュウジャーと並んで私が親子で毎週見ている番組ですが、主人公の操真晴人が人びとを絶望から救い、ファントムになってしまう危険から守っていく物語です。
最終回に近づいており、ここにきて目が離せなくなっております。

いかなる職業でも、人びとに希望を与えること、絶望を希望に変えてあげることは最大の目的であると思います。
弁護士をしている自分も、仮面ライダーウィザードを見ながら、依頼者の「最後の希望」になれなければならないと思い知らされています。

ちなみに、私は家族とともに、先日、とある会場で仮面ライダーウィザード出演俳優のトークショーに行ってきました。
白石隼也さん、永瀬匡さん、高山侑子さん、戸塚純貴さんを生で見ることができました。
白石さん、永瀬さんは足が長く、顔が小さくて、男から見てもめちゃめちゃかっこよかったです。
高山さんも背が高く、非の打ち所のない素敵な方でした。
戸塚さんは白石さんのめちゃぶりにもかかわらず、一発ギャグを披露するなど、愛されるキャラクターのようでした。
至福の瞬間でした。

投稿者: 関川法律事務所

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